高橋恒一(たかはし こういち、1974年 - )は、日本の研究者・起業家・作曲家。専門はAI駆動科学、汎用人工知能(AGI)、計算システム生物学。理化学研究所 科学研究基盤モデル開発プログラム(AGIS)共通基盤開発・整備プロジェクト プロジェクトディレクター、同研究所 生命機能科学研究センター チームディレクター。一般社団法人AIアライメント・ネットワーク(ALIGN)代表理事。正式表記は「髙橋恒一」(「髙」ははしごだか)。

秋田市に生まれる。慶應義塾大学環境情報学部在学中から細胞のふるまいを計算機上でまるごと再現する研究に取り組んだ。その後同大学院政策・メディア研究科に進み、2004年に博士(学術)学位を取得。2005年、ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)の学際フェロー(Cross-disciplinary fellow)に採択され、米国分子科学研究所(カリフォルニア州バークレー市)研究所に留学。2009年より理化学研究所で研究室を主宰。

2010年代半ばからは、実験の自動化とAIを組み合わせて科学的発見の過程そのものを機械化する「AI駆動科学」へと研究の軸足を広げ、株式会社ロボティック・バイオロジー・インスティチュートの最高情報責任者、Epistra株式会社の共同創業などを通じて、研究自動化技術の社会実装に携わった。並行して、2015年にAI社会論研究会の共同発起人となるなど、AIが社会に与える影響をめぐる議論にも早くから加わってきた。

2023年、AIのリスクとガバナンスに取り組む一般社団法人AIアライメント・ネットワーク(ALIGN)を共同で設立し、代表理事を務める。2024年、理化学研究所の科学研究基盤モデル開発プログラム(AGIS)で、科学研究のための基盤モデル開発を支える共通基盤開発・整備プロジェクトのプロジェクトディレクターに就任した。2025年、AIとロボットによる科学研究の自動化に取り組む一般社団法人AIロボット駆動科学イニシアティブ(AIRDS)の代表理事に就任した。2026年には、ALIGNを通じてフロンティアAIの学習基盤を国家インフラとして整備する政策提言「日本AGI基盤(NAGI)構想」を公表。同年8月、著書『AGI―人間を超える知能は文明をいかに変容させるか』(講談社選書メチエ)を刊行した。音楽プロジェクト「Conchordal」を主宰する。

年表

1993 秋田県立秋田南高等学校 卒業
1996 世界初の全細胞シミュレータ「E-Cell System」の開発に着手(学部在学中)
同年12月に最初の内部向けバージョンを公開。
1998 慶應義塾大学 環境情報学部 卒業
2004 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 博士(学術)
2003年 博士課程 単位取得退学。博士論文「Multi-algorithm, multi-timescale cell simulation」。
2005–2008 米国分子科学研究所 研究員
2009 理化学研究所 基幹研究所 チームリーダー
2010–2018 理化学研究所 生命システム研究センター チームリーダー
2015–2018 ロボティック・バイオロジー・インスティチュート株式会社 最高情報責任者(CIO)
2015 AI社会論研究会 共同発起人
2018 理化学研究所 生命機能科学研究センター チームディレクター
就任時の呼称はチームリーダー。
2018 大阪大学大学院 生命機能研究科 招聘教授
2018 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
2018 Epistra株式会社 共同創業者
2023 一般社団法人AIアライメント・ネットワーク(ALIGN) 共同設立・代表理事
2024 大阪大学大学院 医学系研究科 システム生物学講座 招聘教授
2024 理化学研究所 科学研究基盤モデル開発プログラム(AGIS)共通基盤開発・整備プロジェクト プロジェクトディレクター
2025 一般社団法人AIロボット駆動科学イニシアティブ(AIRDS) 代表理事
2026-08 著書『AGI―人間を超える知能は文明をいかに変容させるか』(講談社選書メチエ)刊行

職歴・学歴の完全なリストは researchmap、論文は Google Scholar を参照してください。

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